【高論卓説】人類の持久走力 暑くても長く走れるのはヒトだけ 戎崎俊一 (2/3ページ)

2015.8.20 05:00

 ヒトと同程度に長距離を走る哺乳類はいるが、暑い条件下で高体温症にならずに長距離を走ることができない。走るときは、歩くときに比べて10倍の熱を発生する。ほとんどの哺乳類が放熱に使っている浅息呼吸では、肺におけるガス交換の問題と呼吸・運動の連結の問題で全力疾走時の大きい酸素呼吸要求を、暑い中で長い時間満たすことができないのだ。

 しかし、ヒトは暑くて乾燥した条件下での疾走時における放熱手段を発達させている。まず、二足歩行(走行)はエネルギー効率が良く、重たい頭部が平衡点に近いので安定して保持できる。

 また、ヒトは歩・走行動作と独立に呼吸ができる。さらに、汗腺を発達させ、毛皮を持っていない。発汗は有効な放熱手段だが、毛皮があると効率が悪い。したがって、他の熱帯の走獣、ハイエナや狩猟犬は、夜もしくは黄昏時にしか長く走れない。ヒトだけが、昼間の暑いさなかに持久走ができる。ただし、発汗のために、1時間に1、2リットルの水が必要である。

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