□舛添要一・東京都知事に聞く
■「今やろう」を合言葉に
--9月1日から都民に配布する『東京防災』の狙いは
「知事の最大の使命は、都民の安全と安心を守ること。2020年オリンピック・パラリンピック大会の成功も、首都東京の発展も、都民・国民の生命と財産を守ることなくして実現はできない。防災対策こそ、世界一の東京を支える礎である。都はこれまでも地震をはじめとする災害への備えをハード・ソフトの両面から進めてきたが、災害時には、公助だけでなく、『自分の命は自分で守る』『地域やみんなで仲間を助ける』という自助・共助の取り組みが不可欠。被害を最小限に抑えるためには、都民一人ひとりの力を結集させ、災害への対応力を高めていかなければならない。そこで、各家庭において日頃の備えが万全となるよう、一家に一冊常備され日常的に活用できる防災ブック『東京防災』を作成した。首都直下地震をはじめとする東京に潜むさまざまな災害リスクに対し、東京の多様な地域特性や都市構造、都民のライフスタイルなどを考慮して作成したのが、完全東京仕様の『東京防災』である」
--『東京防災』を通じて都民にはどのような意識を持ってもらいたいか
「『東京防災』には、事前の備えや災害への対処法など普段から活用でき、いざというとき役に立つ内容に加え、今すぐできる具体的な“防災アクション”を多く掲載した。防災の日である9月1日から、都内の各ご家庭へ『東京防災』をお届けする。手元に届いたら、まずは手に取って読んでいただき、できることからアクションをおこしてほしい。この『東京防災』を活用し、災害に備え、身を守る力をつけていただきたい。家族や友人、ご近所などとも一緒になって防災意識の向上を図っていただければと思う。合言葉は『今やろう』」