【視点】最終処分場の計画 近づく「科学的有望地」の公表 (3/3ページ)

2015.9.1 05:00

 という世間の反応で、最終処分場の建設は先送りされ続け、ついに国内の各原子力発電所の貯蔵能力の限界近くまで、使用済み燃料がたまることになってしまった。

 地下深くに多重のバリアで囲んで埋設されるとはいえ、HLWは万年単位で放射能を持ち続ける。この無限の時の長さが多くの人から嫌われる最大の理由であろう。

 最終処分場は静的施設なのだから原発に比べて事故の確率は低いが、その立地は極度に嫌われ続けてきた過去を持つ。

 事業は百年規模で継続し、地元には兆円単位の経済効果がもたらされるのだが、感情論が先んじて、合理的判断は機能しにくいのがこの問題の難しさだ。

 科学的有望地が示され、国からの申し入れが行われると相当の大騒ぎになろう。

 その意義の周知には、国民への安倍晋三首相からの語りかけが必要だろう。それを省略すると日本のエネルギー政策は、衰退への袋小路に迷い込む。

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