看板を掲げた80代の女性は、「保育園に反対の声もあったのに、区は工事に入った。納得できない」と訴える。かつては、公園に遊びに来る子供たちの安全のため、交通整理もした。しかし、意に反して保育園が開園した後は「子供の声が耳障りになった」と話す。
保育園側では、子供たちの声が騒音とならないよう外遊びの時間を短く区切ったり、大人数では外には出ないといった配慮をしたりしている。中野区の担当者は「公園用地の利用は他に適切な土地がない苦肉の策。多くの住民は理解してくれている」とする。
開園後のトラブルから訴訟に発展したケースもある。19年に開園した練馬区の認可保育園では24年、周辺住民らが騒音の差し止めと慰謝料を求めて提訴し、係争中だ。同園では、地域住民に配慮し、園庭の住宅地側に防音壁を設置した。それでも周辺住民からの反対はやまず、近くに住む30代の主婦は「一部の人が保育園を目の敵にしている感じもする」と打ち明ける。