佐伯彰一氏【拡大】
文芸批評、比較文化論など、国際派の知識人として幅広い活動を続けてきた文芸評論家で本紙正論メンバーの佐伯彰一(さえき・しょういち)氏が1日午後1時48分、肺炎のため死去した。93歳。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は長男、泰樹(やすき)氏。
富山県出身。東大英文科を卒業後、ガリオア奨学金で渡米し、ウィスコンシン大大学院に留学。帰国後「現代英米小説の問題点」を著し、アメリカ文学論を研究テーマとした執筆を始めた。
都立大教授をへて、東大教授、中央大教授を歴任。昭和37年以降、米国ミシガン大などで日本文学を講義。その経験からアメリカという鏡に映った像を通して日本文化や文学の特質に迫ろうとし、「日本を考える」などの著書を発表した。