【血液製剤不正製造】化血研、「寡占」おごり招く 苦渋の処分、ワクチン不足に懸念も (3/3ページ)

2016.1.8 23:41

国の承認と異なる方法で血液製剤などを製造していた問題で、業務停止命令の行政処分の文書を受け取る化学及血清療法研究所(化血研)の宮本誠二理事長(左)=8日午後、東京都千代田区の厚労省(伴龍二撮影)

国の承認と異なる方法で血液製剤などを製造していた問題で、業務停止命令の行政処分の文書を受け取る化学及血清療法研究所(化血研)の宮本誠二理事長(左)=8日午後、東京都千代田区の厚労省(伴龍二撮影)【拡大】

 厚労省は化血研に対し、昨年6月に血液製剤12種類、同9月には市場に流通するワクチンなど10種類で、それぞれ出荷差し止めや自粛を要請。代替がない製品は在庫不足が迫ると安全性を確認し、一度に製造される「ロット」と呼ばれる単位ごとに出荷を認める“自転車操業”が続く。化血研がシェアの大半を占めるA型肝炎やB型肝炎、日本脳炎ワクチンなどは業務停止の対象から外れたが、安全確認に時間を要しており、出荷が滞ったままだ。

 細部小児科クリニック(東京都文京区)の細部千晴院長(53)は「積極的に勧めてきたB型肝炎ワクチン接種を断らざるを得ない状況。『(化血研製ワクチンではなく)別の会社製品の入荷を待ちます』という患者もおり、安全性に対する不信は強い」と話している。

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