オーケストラや室内楽で活躍したバイオリニストで指揮者の岩淵龍太郎(いわぶち・りゅうたろう)さんが1月5日に呼吸不全で死去したことが4日、分かった。87歳。東京都出身。葬儀は近親者のみで行った。
11歳で日本音楽コンクールに入賞。昭和24年、日本交響楽団(NHK交響楽団の前身)に入団、コンサートマスターを務めたほか、独奏者としても活躍した。プロムジカ弦楽四重奏団を結成、ベートーベンの弦楽四重奏曲全曲演奏を行うなど、室内楽にも力を入れた。後年は指揮活動も行った。
京都コンサートホールの初代館長。京都市立芸術大名誉教授。国内外の多くのコンクールで審査員を務めた。
芸術選奨文部大臣賞、毎日芸術賞など受賞多数。98年に勲三等旭日中綬章。