【東日本大震災5年】燃料デブリ取り出しへ進む技術開発 (3/3ページ)

2016.3.4 05:00

福島第1原発の廃炉に向けつくられた圧力抑制室などの原寸大模型=2月、福島県楢葉町

福島第1原発の廃炉に向けつくられた圧力抑制室などの原寸大模型=2月、福島県楢葉町【拡大】

 作業を難しくしている原因の一つが、格納容器内の極めて高い放射線量だ。ロボットの電子部品は放射線で故障する可能性が高い。IRIDは水圧とばねだけで動くロボットアームの開発を進めている。電子部品を全く使わず、アームにつながるホース内の水圧で、アームを曲げ伸ばしさせたり、物をつかんだりできる。担当者は「放射線対策についてはローテクが答えです」と話している。

 燃料デブリを取り出した後の保管容器の開発も進む。担当者は「デブリは誰も見たことがない。想定しながらの開発は難しい」と漏らす。

 燃料デブリと混ざったコンクリート中の水分が放射線で分解され、水素が発生する恐れがあるため、水素がたまるのを防ぐフィルターの設置も検討している。容器は直径22センチで長さ4メートルのものや、狭い場所での取り出しを想定した長さ1メートル程度のものを開発中で、17年度から試作に入る。

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