26日に開業する北海道新幹線の新型車両「H5系」を使用した「はやぶさ」(東京-新函館北斗)は1日わずか1往復半にとどまることが分かった。北海道らしい内装が特徴のH5系に乗車できる機会は少なく、めったにお目にかかれない“レア”な新幹線となりそうだ。
H5系は、従来の「はやぶさ」に使われていたJR東日本のE5系とほぼ同じ外観だが、窓の下のラインが、赤色ではなく、北海道のラベンダーやライラックを想起させる紫色の帯をまとっているのが見分けるコツだ。
大きな特徴は乳製品をヒントにしたクリーム色の内装。カーペットには流氷の海明け、客室ブラインドには雪の結晶をイメージした柄がデザインされている。
JR北海道や東日本によると、H5系は4編成製造された。このうち2編成が営業運転に就き、残り2編成は検査などのための予備車になっている。一方、E5系は31編成あり、東京駅を午前6時32分に出発する下り1番列車もE5系で運転されるという。
開業日の26日にH5系で運転されるのは、東京-新函館北斗間を直通する下りはやぶさ29号(東京午後5時20分発)と上りはやぶさ10号(新函館北斗午前6時35分発)▽同22号(同午後0時44分発)。全区間直通のはやぶさ10往復のうち1往復半のみと運転となる。
ほかに途中駅折り返しのはやぶさなどにも充当される。下りは▽はやぶさ95号(仙台午前6時40分発新函館北斗行き)▽同17号(東京午前11時20分発新青森行き)▽やまびこ223号(東京午後9時44分発仙台行き)、上りは▽はやぶさ32号(新青森午後5時44分発東京行き)の計4列車。
27日以降は運用の変更もあり得るとしているが、ほぼ同様の運転本数となる見込みという。