【人工知能時代を生きる】チェス対戦で機械と共に理解探求 (2/2ページ)

2016.3.26 05:00

パソコンを使ってチェスの指導をする小島慎也さん(右)=2月、東京都渋谷区

パソコンを使ってチェスの指導をする小島慎也さん(右)=2月、東京都渋谷区【拡大】

 時には定跡から外れた「人間では100年先まで思いつかない」ような手を打つ。人より強く、疲れによるミスもない以上、そこには必ず何らかの意味がある。プレーヤーはそれを考え抜くことで、新たなアイデアを吸収しているという。

 ただ、コンピューターはまだ、あらゆる場面で完璧な手を見つけられるわけではない。小島さんは「ある一手に限れば、人の読みが上回っていると感じる瞬間はある」と自負ものぞかせる。

 近年、チェスよりゲームが複雑な将棋や囲碁でもプロ棋士が負けた。世界最強の指し手が人でなくなるのは時間の問題とみられている。

 だが、小島さんはそんな現状を楽しんでいるようにも見える。「変化に適応できるのは人の強み。チェス界とコンピューターだって、30年前には思いもしないような形でうまく付き合っている。100年後もきっとできるはずだ」

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