大西洋上の無人船に着陸するファルコン9ロケットの1段目の機体(上から下へ)(米スペースXの動画より)【拡大】
米スペースXは8日、国際宇宙ステーションに取り付け、風船のように膨らんで居住空間となるモジュール「BEAM」を搭載したドラゴン宇宙船を、米フロリダ州から打ち上げた。打ち上げに使ったファルコン9ロケットの1段目の機体は、上空で分離後、大西洋上の無人船の上に着陸させることに成功させた。
ロケットの1段目が着陸したのは、発射地点から東へ約300キロの大西洋上。地上に着陸させることには成功していたが、船に着陸させたのは初。
機体を地上まで引き返させるのが難しい打ち上げの場合は、船への着陸が必要という。今回の成功により、機体の再利用実現にまた一歩近づいた。
ドラゴン宇宙船の打ち上げは昨年6月の失敗から約9カ月ぶり。(共同)