【エンタメよもやま話】
さて、今週ご紹介するエンターテインメントは宇宙SF&自然科学&環境問題絡みのお話でございます。
英のスティーブン・ホーキング博士(74)といえば、宇宙の始まりから終わりまでを難しい数式などを使わず、できるだけ平易に説明しようとした世界的大ベストセラー「ホーキング、宇宙を語る」(1988年)で知られる車いすの天才宇宙物理学者ですが、そんな彼が一昨年から年初にかけ、公の場で“地球滅亡論”とでも言うべき物騒な発言を続けているのです。例えば同じことを記者が言えば「病院行って診てもらえ」で話は終わるのですが、“世界の頭脳”ともいうべきホーキング博士となれば話は全く違ってきます。というわけで今回はこのお話について、いろいろ考えてみたいと思います。
そもそもの発端は2014年の英BBC放送とのインタビューでした。
博士はこの年の12月2日、BBCとのインタビューで、開発競争が各国で過熱する人工知能(AI)について「これまでに開発された原始的なAIは人類にとって非常に有用である」と評価する一方「ゆっくりとした生物学的な進化しか遂げられない人類は、(AIと)競争することはできず、取って代わられるだろう」と指摘。