【熊本地震】ナイフで切り裂かれたように亀裂 上空から見た被災地 (2/2ページ)

2016.4.18 10:51

崩落した黒川第1発電所の施設。流れた土砂が民家に迫っていた=17日、熊本県南阿蘇村(本社ヘリから、三尾郁恵撮影)

崩落した黒川第1発電所の施設。流れた土砂が民家に迫っていた=17日、熊本県南阿蘇村(本社ヘリから、三尾郁恵撮影)【拡大】

  • 宿泊者が行方不明となった火の鳥温泉の山荘では捜索隊らによる捜索が行なわれていた=17日、熊本県南阿蘇村(本社ヘリから、三尾郁恵撮影)
  • 線路が土砂崩れに巻き込まれていた=17日、熊本県南阿蘇村(本社チャーターヘリから、三尾郁恵撮影)
  • 石垣などが崩れた熊本城=17日、熊本市(本社ヘリから、三尾郁恵撮影)
  • 宿泊者が行方不明となった火の鳥温泉の山荘では捜索隊らによる捜索が行なわれていた=17日、熊本県南阿蘇村(本社チャーターヘリから、三尾郁恵撮影)

 捜索隊が南阿蘇村に本格的に入るのは、この日が初めてだ。無理もない。周辺自治体と村をつなぐ阿蘇大橋は折れ、別の橋も横にずれ、崖に乗っているだけ。崖にあった駐車場は川に崩れ落ち、初心者マークの付いた軽自動車が引っかかっている。下流には、ショベルカーと高層ビル並みの岩が転がり、水かさを増した濁流に洗われていた。

 午前11時ごろ、捜索現場の奥から煙が立ち上り、赤色灯が回るのが見えた。火災だ。余震、大雨、火災…。最初の地震から息つく間もなく、新たな災害が次々に被災地を襲う。消防隊が消防車20台近くを動員し、放水にあたっていた。

 村に大きな被害を与えた16日未明の地震からは、丸1日以上が過ぎた。14日夜の地震からは、生存率が大きく下がるとされる72時間が迫る。上空から見ても、捜索隊が手を休めることなく作業にあたっていることが見て取れる。残された時間が少ないことを、捜索隊が一番、理解しているはずだ。(荒船清太)

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