
比較的低い軌道にある宇宙ごみの観測データ(NASA提供)【拡大】
今回は実際の宇宙ごみを対象としないが、宇宙ごみに電線をぶら下げただけでも自然に電流が流れ、同様の力が働くと考えられるという。実験終了後、補給機は電線を切り離して大気圏に突入して燃え尽きる。
寿命が切れた人工衛星やロケットの残骸などの宇宙ごみは地球の周回軌道上を秒速7キロの高速で飛び、小さな破片でも船外活動中の飛行士や衛星に衝突すれば致命的となる。
将来は、宇宙ごみ除去用の小型衛星をH2AやH2Bロケットに相乗りさせ、小型衛星を宇宙ごみに近づけて電線を取り付ける方法が検討されている。