韓国禁輸で苦渋の選択…宮城産ホヤ大量処分 「せっかく育てたのに…残念」 (1/2ページ)

 全国有数の養殖ホヤの産地宮城県で、東日本大震災後に種付けされた計約1万トンが余儀なく廃棄処分になっている。

 最大の出荷先だった韓国が、東京電力福島第1原発事故を機に輸入を禁止し、生産過剰になったための「苦渋の選択」。県漁業協同組合は、東電に補償を求める方針だ。

 8月下旬、宮城県女川町の竹浦漁港。水揚げされたホヤは市場ではなく、いったん冷凍倉庫へ。この後、まとめて処分されるという。漁師の阿部次夫さん(64)は「せっかく育てたのに残念。禁輸が早く解除されるといいが…」と話した。

 ホヤは突起のある見た目から「海のパイナップル」と呼ばれる珍味で、磯の香りやプリプリとした独特の食感が特徴。震災前、宮城県の生産量は全国1位の約1万トンで、このうち約7割が刺し身やキムチの具材として、韓国に輸出されていた。

 ホヤ漁師は、震災で船や作業場が流され壊滅的な被害に遭った。

ホヤは種をロープにつるし、海中で3~4年間…