
≪図2014年9月11日午前8時25分の神戸市付近における雨雲の分布≫解像度100mのシミュレーション結果は、観測データに非常に近いことが分かる【拡大】
今回、理研の科学者を中心とする国際共同研究グループは、NMRでの観測が非常に難しかった窒素の同位体14Nを用いた固体 MAS NMR法を開発し、タンパク質に含まれるβシートの種類を区別することに成功した。14Nは地球に存在する窒素原子の99%以上を占める同位体であり、天然状態のタンパク質がそのままNMR解析できることを意味する。NMR法の適用範囲が広がることで、今後、タンパク質の立体構造解析や創薬への応用が一段と加速すると期待できる。
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【プロフィル】西山裕介
にしやま・ゆうすけ 2002年京都大学大学院理学研究科化学専攻博士課程退学、博士(理学)。理化学研究所研究員を経て、07年9月から日本電子(株)研究員(現職)。14年11月から理研CLST-JEOL連携センターユニットリーダー兼任。
■コメント=核スピンを自由自在に操れる固体N MRの能力と魅力を最大限発揮したい。
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■理研と企業が一体となって研究開発する場「産業界との融合的連携研究制度」
理化学研究所は、幅広い分野の研究成果や最先端技術をより迅速に実用化へつなげることで、社会的課題を解決しようとしている。そのため、企業と理研が基礎研究から実用化研究まで一体となって研究開発を推進する場「バトンゾーン」を設け、その一環として、産業・社会のニーズと理研が有する最先端の研究シーズを融合した「産業界との融合的連携研究」を実施している。この制度では、ヒト・モノ・カネといった研究資源をマッチングし、企業と理研が一体となった融合研究チームを理研内に設ける。そして、チームの主宰者となる企業研究者を中心に企業主導で研究開発を実施する。