漫画家の故石ノ森章太郎さんが、特撮テレビ番組になったキャラクターのデザインを決める際に描いたスケッチの原画を、宮城県石巻市の「石ノ森萬画館」が公開している。12月末まで。
展示されているのは「人造人間キカイダー」や「イナズマン」「快傑ズバット」など、10作品の特撮ヒーローのデザイン画やラフスケッチ計67点。石ノ森さんが生んだヒーローの原点を振り返ることができる。これらは画集になっているが、原画が展示されるのは珍しいという。
宮城県中田町(現登米市)出身の石ノ森さんは実家の近くに映画館がなく、学生時代は自転車で片道約3時間かけて、萬画館がある石巻市中瀬地区まで通ったといわれる。
萬画館は、石巻ににぎわいを取り戻そうと石ノ森さんや当時の市長が構想し、石ノ森さんの死後の平成13年に完成した。東日本大震災で1階が天井近くまで浸水し休館したが、約1年8カ月後の24年11月に再開した。