
日本パテントデータサービスの仲田正利社長【拡大】
--現在、特許情報は完全にデータ化された
「この10年で検索系、出願系、管理系の各システムが確立され、コンピューターの性能が劇的に高まって解析系もでてきた。各系列をいかに連携させて企業の戦略や効率化に寄与するかは課題の一つになっている」
--将来の検索ツールはどうなるのか
「スマートフォンのような携帯機器でAI(人工知能)に問いかけて検索や解析を行い、図面を見る場合はスマホがプロジェクターになるかもしれない。機械翻訳が完備されると言語の壁もなくなる。振り返ると10年前でさえ特許情報の利用環境がこれほど発達するとは想像しなかった。大きなイノベーションが特許情報の世界にも起きるかもしれない。特許情報は中国などでも関心が高まっている。わが国の未来のために、今後もがんばっていきたい」(知財情報&戦略システム 中岡浩)