三省堂の「今年の新語」大賞は「ほぼほぼ」 2位以下に「エモい」「ゲスい」「レガシー」… (2/2ページ)

小池百合子都知事も連発した「レガシー」は4位に=都庁(酒巻俊介撮影)
小池百合子都知事も連発した「レガシー」は4位に=都庁(酒巻俊介撮影)【拡大】

 大賞以外のベスト10入りは下記の通り。(※語釈は、三省堂のホームページより)

 2位「エモい」

 ※『新明解国語辞典』風

 (形)〔emotionを形容詞化したものか〕(音楽などで)接する人の心に、強く訴えかける働きを備えている様子だ。「彼女の新曲は何度聴いても━ね」

 3位「ゲスい」

 ※『三省堂国語辞典』風

 (形)〔俗〕ゲスな感じだ。下品だ。やりかたが きたない。えげつない。「-下(シモ)ネタ・-質問」

 〔江戸時代からあり、二十一世紀にはいって特に多く使われることば〕

 4位「レガシー」

 ※『三省堂現代新国語辞典』風

 (名)〔legacy〕あるイベントのためにつくった施設が、のちのちまで再利用できること。また、その施設。「五輪後の-になれるかを議論する」〔英語本来の意味は、「遺産」「遺物」〕

 5位「ヘイト」

 ※『三省堂国語辞典』風

 〔hate=にくしみ〕(1)にくしみから来る、差別的・犯罪的な行為(コウイ)。「-団体・-クライム〔=差別にもとづく犯罪〕」(2)?ヘイト スピーチ〔にくしみから来る、差別的な発言・表現。憎悪(ゾウオ)表現〕

 6位「スカーチョ」

 ※『新明解国語辞典』風

 〔スカート+ガウチョパンツ〕 裾が広がりゆったりとして履きやすく行動しやすい、女性用の衣服。?ガウチョパンツ

 7位「VR」

 ※『新明解国語辞典』風

 〔←virtual reality〕想像することはできるが現実には存在しない事柄を、コンピューターを操作することによって、あたかも実在するかのような、視覚的・聴覚的に捉えられる映像によって表わすこと。また、そのための技術。「-によって再現された南米の古代都市」

 8位「食レポ」

 ※『三省堂国語辞典』風

 (名・他サ)料理を食べてみた感想のレポート〔=報告〕。食リポ。〔テレビから出て、2010年代に広まったことば〕

 9位「エゴサ」

 ※『三省堂現代新国語辞典』風

 〔←エゴサーチ〕インターネット上で、自分の名前や運営しているサイト名などを検索して、その評判や評価を確認すること。「-したら、むちゃくちゃ書かれててまじへこんだわ」〔「自己」を意味するラテン語egoと、「調査する」を意味するsearchから。近年は、自分以外のものを検索する場合も言う場合があるが、これは「マイカー」が他人の車についても言うようになったことと類似している〕

 10位「パリピ」(名・自動サ変)

 ※『三省堂現代新国語辞典』風

 〔←パーリー(パーティー)・ピーポー(ピープル)〕パーティーのような、はなやかで盛り上がることのできる場を好むひとびと。また、そのような場に集う陽気で社交的なひとびと。「自宅系-・こんど-しない?〔=こんど、パーティーで大盛り上がりなひとにならない?〕」〔英語partyの発音が「パーリー」と聞こえるところから〕

(WEB編集チーム)