【性的撮影要求】「観光案内のバイトがある」と性的サービスに 相談できず1人で苦悩の女性も

少女らが被写体となった写真と、Colabo代表の仁藤夢乃さん=1月5日、大津市
少女らが被写体となった写真と、Colabo代表の仁藤夢乃さん=1月5日、大津市【拡大】

 性暴力を経験した女性を支える動きは行政や民間で広がりつつある。アダルトビデオ(AV)への出演強要などに絡む被害も目立ち、気持ちに寄り添いながらのサポートを目指す。ただ周囲に相談できず1人で苦しむ人も多い。

 6年前に発足し、虐待などで傷ついた若年女性を支える団体「コラボ」(東京)。相談者には、売春やJKビジネスなどの性暴力にさらされた人も。「カフェや観光案内のアルバイトがある」といった文句で女性を誘い込み、性的サービスに巻き込む悪質な事例が増えているという。

 仁藤夢乃代表は、幼少期に虐待を受けたり、家庭や学校で孤立したりした経験を持つ女性もおり、こうした「居場所のなさ」につけ込む業者が目立つと指摘。「被害に遭っても大人への不信感から『助けて』と言えないケースがある。また、生き延びるための手段として続けてしまう傾向も見られる」と話す。