消費者庁は14日、債権回収会社をかたる3業者から、有料動画サイトの未納料金の回収名目で電子マネーによる支払いを持ち掛けられ、10件計約190万円分をだまし取られたとの相談があったとして注意を呼び掛けた。
消費者庁によると、業者名は実在する債権回収会社に似せた「日本債権」「TSB債権回収」「CIC債権回収センター」。昨年8月~今年3月に各地の消費生活センターなどに、だまし取られたとする10件を含め計約740件の相談が寄せられた。
携帯電話やパソコンに「未納料金がある。本日中に連絡がないと法的手続きに移行する」とのメッセージが届き、不安を感じた消費者が連絡すると「10万円が未納」と電子マネーを買って番号を教えるよう求められる。携帯電話に着信履歴があり、折り返すと音声ガイダンスで同様に支払いを迫られた例もあったという。