大田昌秀氏が死去 沖縄の基地問題に尽力 代理署名拒否

2017.6.12 16:02

死去した大田昌秀氏
死去した大田昌秀氏【拡大】

 沖縄県知事として米軍基地問題の解決に取り組んだ元参院議員の大田昌秀(おおた・まさひで)氏が12日午前、肺炎と呼吸不全のため那覇市内の病院で死去した。92歳。大田氏の事務所が明らかにした。沖縄県出身。この日は、大田氏の誕生日だった。

 知事在任中の1995年に米兵による少女暴行事件が発生。爆発した県民の怒りを背に政府と対立し、沖縄の基地問題に全国的な注目を集めた。

 米軍用地強制使用を巡る代理署名を拒否し、一部用地が使用期限切れになるなど、日米安保体制を揺るがす問題にまで発展。日米が合意した米軍普天間飛行場(宜野湾市)の県内移設に反対を貫いた。

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