
選挙戦最終日、集まった支援者に手を振る野党・カンボジア救国党のケム・ソカー党首(中央)=2日、首都プノンペン(AP)【拡大】
白熱した選挙戦の結果は、人民党が懸念した通りになった。現地紙プノンペン・ポストが中央選管の中間速報をまとめたところによると、1646コミューンのうち人民党は1163カ所で第一党、救国党は482カ所で第一党となった。現在、中央選管が不服申し立てを受けて一部のコミューンで再集計をしているが、大勢は変わらないものとみられている。
前回12年の地方選時には救国党はまだサム・レンシー党と人権党が合流する前だったが、2党を合わせても第一党となったコミューンは三十数カ所にすぎず、10倍以上の躍進となった。
なかでも与党に衝撃が走ったのは、フン・セン首相のお膝元であるコンポンチャム州で野党に負けたことだ。同州は、救国党のケム・ソカー党首の地盤でもある。同州のコミューン数は109。このうち人民党は35、救国党は74カ所で第一党となった。前回、野党勢力がわずか12カ所でしか勝てなかったことに比べると、野党側の集中した選挙運動が功を奏したとみることができる。
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首都プノンペンでも野党が勝利した。プノンペンのコミューン数は105。このうち人民党は48、救国党は57カ所で第一党となった。前回は96コミューンのすべてで与党が勝利し、野党勢力は全敗した。首都と並んで急速な経済成長を遂げるシエムレアプ州でも同様の傾向があり、100カ所のコミューンのうち人民党は48、救国党は52カ所を押さえた。前回は98対2で与党側の圧勝だった州だ。
12年の前回地方選と、今回の選挙が大きな違いを生んだ要因の一つは、13年に実施された国民議会選挙だ。この国政選挙で人民党は、想定外の野党躍進に苦しめられた。現在は、国内で訴追されているため帰国できないサム・レンシー党首(当時)が率いた救国党は、123議席のうち55議席を獲得。人民党の68議席には及ばなかったが、前回選挙時より26議席も増やした。