
中国の子供たちの間で人気を集めた手のひらサイズの「つまようじボウガン」。「危険だ」との指摘が相次いだ=6月、中国・江蘇省揚州市(AP)【拡大】
600ボルトの電圧が発生
一方、7月に入り、つまようじボウガンに代わるように危険として話題になったのが、「電流玩具」というおもちゃだ。中国メディアによると、このおもちゃはガム、チョコレート、ペンなどの形をしていて、触れるとビリッと電気ショックが走る構造。こちらも小学生たちの間で流行している。
危険性が指摘されているのは、この電気ショックの強さだ。電圧計を使った実験をしたところ、600ボルトの電圧が瞬間的に発生したという。実験に参加した専門家は中国メディアに対し「非常に危険だ。心臓に疾患があれば死に至る可能性もあるほどの強さだ」などと指摘している。
このおもちゃについても何らかの規制がかかるとみられている。
このほか、6月には浙江省杭州市で、手裏剣のようなおもちゃが11歳の女児の頭に当たり負傷するという事故が起きた。中国メディアによると、女児は小学校の教室で授業中ではない時間に勉強をしていて事故に遭った。深さ約2センチの傷を追ったが、大事には至らなかった。
このおもちゃは、世界中で流行している「ハンドスピナー」に刃がついたような構造で、子供たちの間で流行。手で投げて遊ぶことが多いが、ゴムを使った発射機もあるという。
中国で相次ぐ危険なおもちゃ。子供を持つ親たちからは、規制の強化や安全基準の厳格化を求める声が上がっているという。