
≪図有機太陽電池≫厚さ3μmの超薄型有機太陽電池素子を貼り付けた白いワイシャツ(綿100%)を洗剤に漬けて洗っている様子【拡大】
【プロフィル】福田憲二郎
ふくだ・けんじろう 2011年3月東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻博士課程修了、博士(工学)。山形大学大学院理工学研究科電気電子工学分野助教を経て、15年10月より現職。専門分野は有機エレクトロニクス、フレキシブルエレクトロニクス、プリンテッドエレクトロニクス。
●コメント=柔らかな有機材料の特長を生かした新たな電子デバイスを創成していきたい。
■ □ ■
■細胞のうるおいを測る
□理化学研究所 生命システム研究センター 細胞デザインコア合成生物学研究グループ 集積バイオデバイス研究ユニット 研究員・田中信行
よく洗浄されたガラスは水によく濡れて、表面上で水が広がる。一方で、表面をフッ素加工された雨傘は水をよく弾く。このような物質表面の液体に対するなじみやすさを表す物性を「濡れ性」といい、ガラスは濡れ性が高く、雨傘は濡れ性が低いと表現する。近年、iPS細胞やES細胞など幹細胞の培養細胞を利用した再生医療が注目を集めている。培養細胞の機能評価には通常、細胞内部の遺伝子やタンパク質を得るために細胞を壊すことが一般的であった。今回、理研を中心とした共同研究チームは、細胞の物性が細胞表面にある物質によって異なることを利用して、培養細胞の機能評価に濡れ性を利用しようと考えた。従来の濡れ性評価法では細胞の濡れ性は調べられないため、培養皿底面の培養細胞を覆っている培養液に空気を噴射した際の液体除去領域の大きさによる評価法を考案し、「非接触濡れ性評価システム」を開発した。