【生かせ!知財ビジネス】調査業界の業務量は増えている (2/2ページ)


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 --どういう活動をしているのか。

 「定例会を年6回開き、新年会、講演会、セミナー、総会などを行う。特許庁の特許情報室とは年1回、意見交換会を開く。同庁が提供している情報サービスの内容などについて事業者の観点から指摘、提案している。同庁から行政施策改訂や知財関連法改正の方向性などについての説明もあり、情報を収集している」

 --いま、新たに考えていることは

 「現在、定例会での討議方法を改め、ウェブ会議の新設を検討している。いまは関東地区在住の会員企業が多く、全国からさまざまな業種の企業に入ってもらいたいからだ。併せてウェブを通じた情報提供も充実させたい。委員会設置も検討している。会員の事業に生かすため多様なビジネスを研究する場を作れたら、と思っている」(知財情報&戦略システム 中岡浩)

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【プロフィル】小倉正二

 おぐら・しょうじ 1969年日大理工学部卒。TDKの研究部門で知財業務を担当。90年特許調査や技術分析に特化した独立系専門会社アズテックを設立。2010年FPIS理事長に就任。71歳。埼玉県出身。