来年1月からタクシーの相乗り実験 運賃「割り勘」、車両不足対策に期待

 国土交通省は、スマートフォンの配車アプリを使い、1台のタクシーに他人同士が相乗りするサービスの実証実験を来年1月22日から3月11日まで東京都内で実施する。「割り勘」で料金が安くなるほか、2020年東京五輪・パラリンピック時の車両不足対策としても期待されている。

 実験には、日本交通、大和自動車交通の両グループ計15社の約950台が参加。専用の配車アプリに、東京23区か武蔵野、三鷹両市の乗車地点のほか、目的地、時刻などを入力し、同一方向の利用者がいた場合は相乗りが成立する。利用者は1カ所に集まるか、移動しながら順次乗車して、それぞれ希望する場所で降車できる。

 運賃はそれぞれの利用者の乗車距離に応じて、アプリが自動的に計算。事前登録したクレジットカードから引き落とされる。国交省は実証実験の結果を踏まえ、全国導入することも検討している。