早大教授の西原博史さん トラックにはねられ死亡 東京・三鷹、中央高速

教育基本法に関する特別委員会の公聴会で、意見を述べる早稲田大学の西原博史教授=国会・第一委員室(飯田英男撮影)
教育基本法に関する特別委員会の公聴会で、意見を述べる早稲田大学の西原博史教授=国会・第一委員室(飯田英男撮影)【拡大】

  • 早稲田大学の西原研究室のホームページ

 22日午前0時10分ごろ、東京都三鷹市新川4の15の中央自動車道上り線で、東京都中野区鷺宮、早稲田大教授、西原博史さん(59)が単独事故を起こし、車外に出ていたところをトラックにはねられた。西原さんは病院で死亡が確認された。大学のホームページによると、西原さんは社会科学部所属で憲法学が専門。平成11年から教授を務めていた。

 警視庁高速隊は、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、東京都八王子市滝山町、会社員、高原充宏容疑者(50)を逮捕。容疑を同法の過失致死に切り替え調べを進める 現場は2車線のほぼ直線。西原さんは運転していた乗用車が追い越し車線を走行中に中央分離帯に衝突したため、車外に出て走行車線を歩いていたという。 西原さんは平成18年に衆院特別委員会が開いた教育基本法改正に関する中央公聴会に有識者として出席。「我が国と郷土を愛する態度を養う」とした条項について「子供に特定の価値観を強制することになる。多様な価値観を否定することは民主主義の否定だ」と政府案への反対を表明した。