ナイキが提供するシューズは、基本的に市販されているものと同じで、足型もとっていない。「トップ選手と同じシューズ」というのは、セールスの売りになるだろう。そして、2月22日には新感覚クッションを搭載した「エピック リアクト フライニット」というモデルを発売する。
ナイキとNB。両ブランドの争いは、「工業製品vs職人技」の戦いといえるかもしれない。
2月25日の「東京マラソン」ではナイキのシューズを履いた設楽悠太が2時間6分11秒の日本記録を樹立した。NB勢の成績は奮わなかったが、出場していない今井正人(トヨタ自動車九州)ら“NBランナー”も黙っていないだろう。
また、1月28日の「大阪国際女子マラソン」で初マラソンに挑み日本歴代9位の2時間22分44秒で優勝を飾った松田瑞生(ダイハツ)は前出・三村氏の会社「ミムラボ」製のシューズを履いていた。この松田もNBに“モデルチェンジ”する可能性が高い。
タイムを狙うコア層のランナーは、エリート選手が履くシューズに熱い視線を注いでおり、トップランナーの活躍でシューズの勢力図は大きく変わる。今後もランナーたちの“足元の戦い”から目が離せない。
(スポーツライター 酒井 政人)(PRESIDENT Online)