司法取引、6月スタート 変わる日本の捜査・公判 犯罪首謀者摘発に期待 (3/3ページ)

 弁護人から「執行猶予判決は十分見込める」との見解を聞いた営業部長は取引に応じることにした。3者は「合意内容書面」に署名した。司法取引が成立した瞬間だった。

 《X県知事を本格捜査へ 収賄容疑 地検特捜部》

 新聞の1面に大きな見出しが躍った日、知事は収賄容疑で逮捕され、A社長は贈賄容疑で逮捕された。営業部長は談合罪で在宅起訴されたが、贈賄罪は起訴猶予となった。