インドとパキスタンで猛烈な熱波

連日の熱波に見舞われたパキスタンの最大都市カラチでぐったりする人々。西南部トゥルバットでは最高気温が50度に達し、カラチでも40度を超えた(AP)
連日の熱波に見舞われたパキスタンの最大都市カラチでぐったりする人々。西南部トゥルバットでは最高気温が50度に達し、カラチでも40度を超えた(AP)【拡大】

  • 40度を超える猛暑の中、タンク車から水を飲むサル=インド北部ジャンムー(AP)

 インドとパキスタンは、5月下旬から6月上旬にかけて、南部の地域から徐々にモンスーン(雨期)入りする一方、中部から北部の地域では各地で猛烈な熱波に襲われた。現地紙タイムズ・オブ・インディアなどが報じた。

 インド西部の砂漠地帯ラジャスタン州では少なくとも5都市で最高気温が45度を上回った。同州ガンガナガルでは49度近くまで上昇した。また、首都デリーでも最高気温が44.4度に達したほか、北部ジャンムーなどでも40度を超えた。

 隣国のパキスタンでも、西南部トゥルバットで最高気温が50度に達するなど、連日の熱波に見舞われた。地元当局は農作物にあらゆる高温対策をとるよう農家に助言した。猛烈な暑さはモンスーン入りにより和らぐとみられる。インド気象庁はモンスーンの降雨量が平年並みになると予想している。