少年を深夜まで…労働基準法違反でアートコーポレーションと社員を書類送検 「繁忙期で人手が足らなかった」

 アルバイトの少年を深夜に働かせたとして、警視庁綾瀬署は29日、労働基準法違反(年少者の深夜業使用)容疑で、引っ越し大手のアートコーポレーション(大阪市)の足立支店(東京都足立区)の元支店長(45)ら男性社員4人と法人としての同社を書類送検した。

 送検容疑は平成27年11月~28年4月までの計25回にわたり、深夜時間帯にアルバイトの少年=当時(17)=を引っ越し作業などの労働に従事させたとしている。同署によると、4人は容疑を認め、「引っ越しの繁忙期で人手が足らなかった」などと供述しているという。

 29年11月ごろに匿名の情報提供が警察に寄せられて発覚。同社の広報担当者は「書類送検されたことについて厳粛に受け止めている。社内体制を見直し、労働時間の管理を徹底していきたい」としている。