AIが花粉症の流行予測 ツイッター分析→危険度通知 奈良先端大がスマホアプリ開発

花粉症ナビの利用画面。都道府県別に危険度が表示されている(奈良先端科学技術大学院大提供)
花粉症ナビの利用画面。都道府県別に危険度が表示されている(奈良先端科学技術大学院大提供)【拡大】

 奈良先端科学技術大学院大学(奈良県生駒市)は、ツイッターに投稿された花粉症関連のつぶやきを人工知能(AI)によって抽出し、流行度合いをチェックできるスマートフォンアプリ「花粉症ナビ」を開発した。花粉の飛散量と実際の症状は相関が弱いとされており、同アプリでは現在の流行度合いを手軽に把握することができる。

 花粉症ナビでは、AIによって花粉症の症状で苦しんでいる人のつぶやきを自動で抽出。さらにツイート時に衛星利用測位システム(GPS)から付与された位置情報やプロフィルから地域を特定し、都道府県ごとに「安全」「注意」「危険」「非常に危険」の4段階で花粉症の流行状況を表示する。今後は、ユーザーの症状の有無をワンクリックで報告できる仕組みを導入するほか、花粉症の種類や重症度の判別ができるよう開発を進める。

 荒牧英治准教授(ソーシャル・コンピューティング)らの研究グループが、平成28年6月からツイートのデータ収集を始め、今年4月にアプリとして公開した。23年には同様の仕組みでインフルエンザの流行状況を把握する「インフルナビ」も開発している。

 荒牧准教授は「ソーシャルネットワークサービスを活用して症状を報告し、病気などの蔓延(まんえん)を防ぐサービスを提供したい」と話しており、東京五輪に向け、海外から入ってくる感染症対策になるアプリの開発にも取り組んでいるという。

 花粉症ナビはアップルストアなどで無料でダウンロードできる。