なにせ彼女には過去の恋愛遍歴が報じられておらず、これまで何人もの女性と深い関係になっては別れてきた前澤氏と比べた場合に剛力の「純愛性(って、これもアホな言葉だが)」が守られ、前澤氏が非難されこそ剛力には激励の声も出るのである。
剛力の評価が下がるパターンとして、剛力がハリウッドセレブやアメリカのベンチャー社長と浮気した場合が考えられるが、よくよく考えたらそんな人物をホレさせるという意味で「いい女」としての評価はますます上がる。さらには「悪女」という女優業をするにあたっての新たな一面も獲得して、キャリアにも磨きがかかる。
そう考えると剛力のインスタ謝罪は見事なやり口だったし、現在は大富豪にしかできぬ数々の体験を他人のカネでさせてもらい、ますます人生の幅を広げている。さらには「外野の余計なバッシング、はいはい、言っとけばいいのよ。やっかみ乙」的な宣言にもなっており、2018年後半開始直後では出色の出来ともいえる謝罪となった。
【プロフィル】中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
ネットニュース編集者
PRプランナー
1973年東京都生まれ。1997年一橋大学商学部卒業後、博報堂入社。博報堂ではCC局(現PR戦略局)に配属され、企業のPR業務に携わる。2001年に退社後、雑誌ライター、「TVブロス」編集者などを経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『謝罪大国ニッポン』『バカざんまい』など多数。
◇
【ニッポンの謝罪道】はネットニュース編集者の中川淳一郎さんが、話題を呼んだ謝罪会見や企業の謝罪文などを「日本の謝罪道」に基づき評論するコラムです。更新は原則第4水曜日。