厳戒態勢のメラ、解決の道見えず タイ最大のミャンマー人難民キャンプ (1/3ページ)

メラ難民キャンプ全景。ここに3万人が暮らす=タイ北部ターク県ターソーンヤーン郡(小堀晋一撮影)
メラ難民キャンプ全景。ここに3万人が暮らす=タイ北部ターク県ターソーンヤーン郡(小堀晋一撮影)【拡大】

  • メラ難民キャンプの住宅。木造茅葺きの粗末な造りだ(小堀晋一撮影)

 1970年代半ば以降、軍政下にあったミャンマー(ビルマ)で、戦闘による被害や人権侵害から逃れて国境を越えタイ領内に流出した難民が多数存在する。主に少数民族のカレン族の人たちだ。彼らは険しい山肌に住み、猫の額ほどの土地を耕し、生活している。現在もなお計9カ所の難民キャンプに約10万人が暮らす。停戦が成立し母国の民主化は進んだものの、長い時間が帰国を難しくさせている。加えてタイでは4年前から陸軍が全権を掌握し、キャンプ間の移動も厳しく制限されるようになった。いまなお解決の見えないミャンマー人難民問題。取材規制が敷かれ、監視の続くタイ最大の「メラ難民キャンプ」を訪ねた。

 一時は最大5万人

 バンコクから北北西に直線距離で約450キロ。北部ターク県ターソーンヤーン郡の国道105号沿いにメラ難民キャンプはある。サルウィン川の支流モエイ川を境とする西部ミャンマー国境まで、わずか8キロ。大きくそびえ立つ岩山に寄り添うように、木造茅葺(かやぶ)きの粗末な住宅が斜面を埋め尽くしている。舗装道路はほとんどなく、雨期になると辺り一帯はぬかるみとなる。住民たちは開墾したわずかな畑で野菜などを栽培している。

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