【生かせ!知財ビジネス】プロパティ、インド・中国の事業者と相次ぎ提携

「IPRSEE」の侵害関連情報モニタリング画面
「IPRSEE」の侵害関連情報モニタリング画面【拡大】

 知財情報関連サービスのプロパティ(東京都新宿区)は、インドの大手調査会社サイテック・パテント・アート(SPA)、中国の大手知財保護サービス会社サイノフェースと業務提携し、日本でのサービスを開始した。

 SPAの創業は2002年。高度なITや人工知能(AI)技術を使った新しい形の調査会社として欧米企業の間では知られている。同社の「G-CTI」(Global Competitive Technology Intelligence)は、ユーザーが調査したい技術や企業を事前登録すると、世界中の特許、技術文献、製品、記事などの関連情報が各ユーザーの専用ポータルサイトへ配信されるサービスだ。

 同社独自のタクソノミー・テクノロジー(仕分け技術)が使われており、ユーザーごとにカスタマイズされた情報の仕分けがなされ、保存される。また専用ポータルには統計・マイニング(情報抽出)用ツールを備えることができ、調査結果を分析できる。

 サイノフェースは09年設立。模倣品などの侵害摘発のための調査会社として活動していたが、そのノウハウをIT技術と融合させて瞬く間に成長を遂げた新進企業だ。現在は、国内外の企業に総合的な知財権保護のワンストップサービスを提供している。ユーザーには欧米のグローバル企業も多く、信用度は高い。

 同社の模倣品の発見・通報サイト「IPRSEE」は、ユーザーが商品の画像を専用サイトに登録すると、電子商取引(EC)市場の監視に加えて、同社の中国全土の監視ネットワーク上にいる調査員から写真付きの侵害情報がユーザーへ届けられるサービス。専門の分析官50人が侵害鑑定を行い、侵害行為の可能性がある場合はユーザーの意向を受けて現地調査の実施または行政機関への通報、摘発の代行などのサービスを提供する。発見通報サイトは、ユーザー専用ポータル向けにカスタマイズして提供するサービスもある。

 プロパティの小川公人社長は「SPAはニュータイプの調査会社。情報収集や情報判断の実務能力も高い。サイノフェースは模倣品が氾濫する中国の特殊事情が育てた企業で、地道でまじめだ。海外の先進的な知財関連サービスを、グローバル化を進める日本企業のために今後も積極的に紹介していきたい」と語った。(知財情報&戦略システム 中岡浩)