電機大手7社9月中間決算、5社が営業増益

電機大手7社の平成30年9月中間連結決算
電機大手7社の平成30年9月中間連結決算【拡大】

 電機大手のうち、経営再建計画を近く発表する東芝を除いた7社の平成30年9月中間連結決算が31日、出そろった。5社が営業増益を果たし、あらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」需要を取り込んだ日立製作所と、ゲーム事業が好調なソニーは過去最高を更新した。

 NECは前中間期の株式売却益の反動で最終減益だったが、顔認証関連や金融業向けなどのシステム事業が好調で増収だった。富士通の増益は年金制度の変更が要因。間接部門をスリム化し、再成長を図る。

 通期見通しを修正したのは3社。中韓両国の設備投資の減速を受け、三菱電機が営業益、最終益ともに引き下げた。シャープは中国での家電販売体制を見直し売上高を引き下げたが、コスト削減で利益は上振れする。ソニーは、今期2度目の上方修正を行い、2年連続の営業最高益を見込む。