福島の医療法人「翔洋会」が民事再生法適用を申請

 福島県いわき市の磐城中央病院、小名浜中央病院、磐城中央クリニックのほか介護施設などを経営する医療法人「翔洋会」(小林俊二理事長、従業員250人)は30日、福島地裁いわき支部に民事再生法適用を申請、保全および監督命令を受けた。負債総額は61億円で、東京商工リサーチによると、同県の医療法人では過去最大。

 創業は昭和43年。55年に法人化し磐城中央病院を中核にクリニックや介護老人保健施設などを展開、平成20年3月期には売上高15億4600万円を計上し、小名浜地区を代表する医療サービス業者に成長した。

 28年に老朽医療施設を閉鎖し、小名浜中央病院、磐城中央クリニック、さらにサービス付き高齢者向け住宅施設を開設するなど大規模投資を展開した。しかし借り入れ負担が重かったうえ、新規の人工透析施設への患者数などが計画を下回ったことなどから資金繰りが悪化、見通しが立たず今回の事態となった。

 同会は「破産手続きとは異なり今後も事業は継続する。スポンサーを募り再生を期したい」としている。