ナイロビのホテル襲撃 邦人男性 銃撃戦の中、4時間身潜め

 約4時間、銃声が響き渡る中、オフィスに身を潜め助けを求めた。ケニアの首都ナイロビで15日に起きたホテル襲撃。敷地内の日本企業の男性駐在員(37)が、救出されるまでの様子を震える声で振り返った。

 男性が6階のオフィスに1人でいた午後3時ごろ、「ドーン」という爆発音がした。ベランダに出ると、中庭のレストランで実行犯3人が自動小銃を乱射していた。被害者は見えなかったが「誰かを狙い撃ちしているようだった」と証言する。

 「テロだ」。男性は慌ててドアに鍵を掛け、侵入を防ぐため机をドアの前に置いた。日本にいる両親や妻に電話や会員制交流サイト(SNS)で自身の状況を伝え、「無事で良かった」と返事があった。

 その後、隣室の別企業の外国人従業員5人とトイレに隠れた。銃声が断続的に聞こえたが、男性は「何も考えないようにしていた」といい、他の5人もパニックにならず落ち着いていたという。

 治安部隊が一部屋一部屋を制圧。男性は両手を上げながら連れ出された。見慣れたホテルの廊下には粉々になった窓ガラスや薬莢(やっきょう)が散乱。男性は「警備がしっかりしたホテルで、襲撃されるとは思わなかった」と語った。(ナイロビ 共同)