近ごろ都に流行るもの

スマホやロボットで対策…人口減少社会、飲食店は「省人化」で光明 (2/3ページ)

 ロボットの人件費(レンタル料)は?と尋ねると、「秘密です。社員1人分くらいかな。現状ではマネタイズ(収益事業化)できていません」とのこと。6月末までの実験期間中に改良点と活用策を探るといい、「ロボットの良さは24時間働けること。コーヒーを運ぶだけでなく、いずれは警備や清掃なども担って、ビル全体で活躍してほしい」と話した。

 今月末までロボットの愛称を募集中。名付け親にはカフェ利用券が贈られるそうだ。

 この実験にも使われているスマホによる注文・決済サービス「O:der(オーダー)」を手がける「ショーケース・ギグ」(東京都港区)によると、人手不足対策や客の待ち時間削減を目的に、同社のサービスを導入する店は現在1200店舗。今年中に3千店舗に達する見込みという。

 酔客らでにぎわう夜の歌舞伎町(東京都新宿区)。雑居ビルの地下に伸びる階段の先に、意外にも清潔感ある明るいカウンターが現れた。備え付けのタブレット端末で注文をして会計。呼び出しベルを渡されて席につく。料理ができるとベルが光ってブルブルッ。カウンターまで取りに行き、飲食後は食器を戻す…。さしずめファストフード店の居酒屋版だ。

 昨年11月に出店した「やきとり魁(さきがけ)」。座席は約50席で、出店したユナイテッド&コレクティブの坂井英也社長(44)は「同規模の店で通常なら従業員5人は必要ですが、ここはテーブル接客を省いているのでレジ・調理・雑用の3人で済む。人件費削減により、大きいもも串が99円(税抜き)など低価格を実現。せんべろ(千円でべろべろに酔える)もねらえます」と胸を張った。

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