市川海老蔵会見詳報(1)「進行具合はかなり早い」「麻央から聞いて途方に暮れました…」

 
妻・小林麻央さんの病気について会見に臨む市川海老蔵さん(左)=9日、東京・銀座(撮影・蔵賢斗)

 「小林麻央、進行性がんで極秘入院」とのスポーツ報知の報道を受け、フリーアナウンサーの小林麻央さん(33)の夫で歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(38)が9日午後、東京都内のホテルで開いた記者会見には、大勢の報道陣が詰めかけた。海老蔵さんの口から語られたのは、麻央さんが乳がんで闘病中という衝撃の事実。1年8カ月前に判明し、「病状は深刻」で手術する方向だという。

 27分間に及んだ会見の詳細は以下の通り。

 記者会見は予定時刻の1分前、午後2時59分に始まった。海老蔵さんは青いシャツに紺のスーツ、紺色に水玉のネクタイ。カメラのフラッシュが激しく明滅する中、軽く頭を1回下げた。

 「お忙しい中、ありがとうございます。本日、新聞で妻、麻央、病気という記事が出まして、私たち家族の間ではすでに分かっていたことなんですが、このたび、公になったことで、皆さんのご理解、ご協力が必要かなと思いまして、お集まりいただきました」

 進行役の男性が質問を促す。最初に質問したのは、芸能ジャーナリストの井上公造氏だった。

 --病名は進行性のがんと出ていましたが…

 「進行性のがん…、まあそうですね。単刀直入に言うと乳がんです。1年8カ月ほど前に分かりました」

 --きっかけは?

 「人間ドックを夫婦で行っておりまして、何回か調べた上で、乳がんと分かりました」

 --ステージは?

 「そうですねえ(一瞬、考え込む)。進行具合は、かなりスピードの早いもので、大変なものなのではないかとご指摘をいただきました」

 --勧玄君(海老蔵さんの長男)のお披露目会では病院を抜け出していらっしゃった?

 「すでにそういうことだったので、本人(麻央さん)としては、勧玄の初お目見えということで、覚悟の上、私としてはそれでいいのかとも思いましたが、そういう形になりました」

 --麻央さんの病状は?

 「深刻ではあります。抗がん剤の治療をやっていまして、抗がん剤は人によって効く効かないがあるそうで、良かったり良くなかったりを繰り返しつつ手術する方向でやっています。麻央本人は分かっていますので、気丈に病気と闘っています」

 --入院されたのはいつ頃のことで?

 「入院はずっとしていまして、つい最近、通院という形が取れまして。ただ、不安定ですので抗がん剤の治療を継続しています」

 --麻央さんの入院について、2人のお子さんはどのように受け止めていらっしゃいますか

 「1年8カ月、長いものですから、長女の麗禾(れいか)はもうすぐ5歳ですので、寂しい思いをさせていると思いますが、自分の中で踏ん張って闘っていると思います」

 --麻央さん自身、どう受け止めていらっしゃるのか、お聞かせ願えますか

 「本人が誰より一番つらいと思うんです。もちろん、麻央の家族、私の家族、子供たち。元気になりたいという気持ちと、まじめな性格ですから、小さな子供のそばにいられない母親の気持ち、私には計り知れない辛さだと思いますので、気丈なところもありますんで、明るく振る舞ってくれていますんで、本当の部分は今ここでは分からないですけど」

 --病院ではどのようにお子さんたちと、麻央さんは接していらっしゃいましたか

 「そうですね。お見舞いとか、子供と楽しく過ごす…、子供たちがいないからどうこうと言うのではないですが、病院にいない数時間、また病室での数十分、数時間、キラキラした時間を過ごしています」

 --麻央さんの存在の大きさを感じられているのではないですか

 「公にする、しないは麻央と一緒に悩みまして、今日まで入院しているということが極秘だったのですが、麻央がいたからこそ私がいるわけですし、(私が)子供と一緒にいても(麻央がいないので)空虚な時間があるし、今までは『行ってらっしゃい』『お帰りなさい』そういうことを言ってくれていましたから…改めて麻央という存在の大きさを痛感しているところです」

 --乳がんのステージは?

 「聞いていますけど、そこら辺もどうするのかってことで、深刻だという話でご理解いただきたい。簡単に治らないので、こういうことになっているのだということで」

 --入院してから通院ということだが、入院した際にはしこりを取る手術は?

 「そこに至らないので、抗がん剤ということでご理解いただきたい」

 --子供さんたちにはいつ、どのような形でお伝えしたのですか

 「これ(テレビ中継)を見ていると思う。長女の方はわかっていますが、せがれの方はどうかわかりません。ママが帰ってこないのはなぜか、というのは最初のころはありましたが、虫に刺されていたんだよ、と。病院に入院してみんなと一緒に遊べるように治療しているということを言いました」

 --病気が分かったとき、どう声をかけたのですか

 「(ドックは)2人とも似たような結果だったんです。どっちが陽性で、どっちが陰性で、日本橋で私が芝居をしていたのかなあ。ホテルで2人で話し合ったとき、麻央から聞いて途方に暮れました。どうしたらいいか分からない。でも舞台があるので、芝居はしなくちゃならない。こういうときは女性の方が気丈で、麻央はしっかりしていたが、ショックは私よりも大きかったんじゃないでしょうか。そのときは時を忘れるような経験をしました」