宅配セットや総菜用調味料…時短料理で子育て応援 作り置きレシピも注目
子育て中の共働き世帯の間で、短時間で簡単に作れる料理へのニーズが高まっている。下ごしらえした食材を宅配するサービスや、野菜を入れて電子レンジにかけるだけで総菜が出来上がる調味料が人気だ。週末に1週間分のおかずを作り置きするレシピも注目されている。
余裕
「もうピーマンを入れてもいいかな?」。7月初め、さいたま市の小学2年の男子児童(8)は自宅の台所に立ち、フライパンで野菜を炒めながら、オーブントースターで豚肉の唐揚げを温めていた母親に聞いた。
この日調理したのは、コンビニ大手ローソンのネット宅配サービス「ローソンフレッシュ」が販売する食材キット「キッチント」の「甘酢のさっぱり酢豚キット」(希望小売価格832円)。食材はすべて一口大に切ってあり、ニンジンとタケノコは下ゆで済み。豚肉の唐揚げと合わせ調味料も付いている。調理時間は10分程度と短く、余分な食材やごみも出ない。
東京都品川区の企業に勤める母親は月2、3回購入するという。「仕事が忙しいときでも、帰って10分でおかずができると思うと心に余裕ができる。数年後には子供だけで作れるようになってほしい」とほほ笑む。
ローソンは平成25年に食材キットの販売を開始し、首都圏を中心に利用者を増やしている。和食、洋食、中華など20種類前後のメニューをそろえ、1日に600個以上売れる商品もある。飽きられないよう今後も新たな商品を継続的に投入する方針という。
火使わず
日本ハムは、野菜を袋に入れて電子レンジで温めるだけで総菜を短時間で作れる「レンジ調理革命」シリーズを2月に発売。フライパンなどの調理器具を使わないため、片付けの手間も省ける。4月以降、出荷数は増加を続けているという。
「ジャーマンポテト」など5種類(希望小売価格248円)。「茄子の肉みそ」は、一口大に切ったナスを、ひき肉入りの調味料が入った袋に入れてよくもみ混ぜた後、電子レンジ(600ワット)で5分加熱する。
子育て世帯からは特に人気という。担当者は「火を使わない点が支持されている。気温が上昇する夏場には、より一層魅力を感じてもらえるのではないか」と期待する。
まとめて
神奈川県の女性会社員(30)は「nozomi」というペンネームで、週末に2時間程度で作った1週間分の作り置きの総菜10品ほどをレシピサイト「つくおき」で公開している。作り方や調理の順番も紹介。光文社から27年10月に出版した書籍「つくおき」と28年4月の「もっとつくおき」は計44万部を超える人気となっている。
平日の夕飯は、総菜を食べる分だけ盛りつけたり、温めたりするだけ。みそ汁や野菜サラダを加えて10分ほどで準備できるという。nozomiさんは「スーパーの総菜を買わずに毎日きちんとした料理を作っていた母親の影響が大きい。作り置きすると、何を作るか悩まなくてすむ」と話す。
調理する際も、複数のメニューを同時に作ることで、食材を切ったり、焼いたりする作業をまとめてできるので、時間短縮につながる。子育て中の女性からは「子供が寝ている間に1週間分作れるので助かる」と好評という。
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