平安の雅 自分だけの香りを作る さわともか
局アナnet
7つの香りの原料の中から10個選んでオリジナルの香りに
京都で着物姿の人とすれ違うと、ふわっと素敵な香りが漂うことがあります。平安時代の貴族は香り、それも自分で調合したものを着物に移す「移香」を楽しんでいたそうです。
香りの文化が根付く土地。自分だけの香りづくりの手ほどきをしてくれる所はないか、と探してみると…ありました! 1705年創業の「香老舗松栄堂」が京福電鉄嵐山駅前に3年前にオープンした「嵐山香郷」の匂い香づくり体験です。
桂皮、丁子(ちょうじ)、竜脳、●(=くさかんむりに雨の下にふるとり)香(かっこう)・甘松(かんしょう)、ラベンダー、季節の花、スイーツという7つの香りの原料の粒を組み合わせて10個選び、ひとつひとつにおいを試します。気に入ったのは、ほろ苦い甘さの桂皮とスパイシーでインパクトのある丁子。
選んだ粒を乳鉢に入れ、乳棒で粉状に砕いて香りを作っていきます。それを好みの柄の匂い袋に入れると完成です。小さな袋2つ、大きな袋1つ。香料の種類はもちろん、混ぜる割合を変えると、香りもかなり違ったものになり、「自分だけのオリジナル」を実感します。
匂い袋を自宅のクローゼットに入れておけば、服にほのかな香りが移ります。優雅で気分も高まるような、香りのある暮らしがこんなに手軽に楽しめるなんて。さすが、京都ですよね。
<プロフィル>
さわ・ともか 元東北放送勤務。1男1女のママ。パパの海外赴任に伴い、海外での子育ても経験。子育てアドバイザーの資格も持つ関西在住のフリーアナウンサー。
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