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菅首相記者会見詳報(7)「集団免疫の体制に近づいていく」

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 首相「そういう中で、ワクチン接種に今、政府は総力を挙げて取り組んでいるところであり、先ほど申し上げましたけれども、直近1週間、7日間で730万回、1日に直せば100万回を超えることが平均で増えているということも事実です。さらに昨日までに2700万回を超えております。ですから1日、今の状況ですと、100万を超えていく」

 首相「そして21日からまた職場や大学等でですね、職域接種。皆さんの会社でも始めるとこが多いと思いますけど、そうしたものが始まります。現在申し込みは3123カ所です。さらに累計で1280万人の方に打ちたい。そういう申し込みが来ております。ですから来週21日からですね、本格的に開催されます。今後若い方も含めてですね、希望のある方にはそういう意味で、接種が続くというふうに思います」

 首相「ですから例えば7月でもう、1日、2週間で100万回は今越えてますから。それが、こうした新しい職域が始まると、さらに変わって来てですね。集団免疫というのは、まず、尾身先生に聞いて。専門家の先生があまり申し上げてないんですけども、そうした体制にはどんどんどんどんと近づいていくと、こういう風に思っています」

 尾身氏「ご質問は集団免疫についてですけど、どういう状況かというとですね、これはわれわれ専門家が考えていることを少し翻訳をすると、こんなことではないかと思います。一つは自然に感染した人がいますよね。欧米ではワクチンを接種した人と、同様、かなりの数が自然にもう感染をした人。その上にワクチンを打った人がいるわけですよね。従って、この自然に感染した人と、ワクチンを打った人。どちらかで免疫を獲得した人が、その地域の中で何%ということは、なかなか各国で状況によっても違うから、はっきりは言えませんけど、かなりという言い方しかできませんけど」

 尾身氏「そういう人が、何らかの形で免疫を獲得し、その結果ですね。特にマスクをしたり、注意をしなくても普段の生活ができるような状況を集団免疫というふうに我々は一般的な言葉で言うとそういうことなると思います。そういう中で、10月、11月。今、政府、自治体の努力のおかげで、かなりワクチンの接種率が上がってますよね。そういう中で、多くの人がどれだけ感染。ワクチンの接種をするかわかりませんけど、そうすると、先ほど私が申し上げたように、多分、3つのことが起こると思います」

 尾身氏「重症化がしにくく、感染しても重症化が前よりも少なくなるということ。それから、人々の安心感というものがある。それから、クラスター(感染者集団)なんか起きても、前よりも感染の防御がしやすくなるということがあると思います。しかし、だからといって、そうなると、日本の10月、11月かなりいったとしても、それで小さなクラスターが起きないかというと、多分そうではなく。小さなクラスターは時々起きる可能性がある」

 尾身氏「それはなぜかというと、特に若い人は、おそらく高齢者ほどワクチンを接種するということは多分たくさんの人が打ってもらいたいと私は個人的には思いますけど、多分、高齢者ほど接種率は上がらないということがあると思いますし。そもそもワクチンは非常に優れたワクチンですけど、100%、時々、あるいは、そういう意味では、もう感染が完全に下火になって、コントロールできるというのはまだ私は早いと思います」

 尾身氏「ただし安心感という意味で、そういう意味では、先ほど申し上げましたように、ガードを完全に下ろすという時期はもうしばらく先になるのではないかと思います。安心感はある。コントロールしやすいけども、すでに全員が実は皆さんご承知のように、イギリスは、もうワクチンの接種率が非常に高いですよね。しかしそこで急にロックダウンなんかを解除すると、あっという間に、新規の感染者が増えていますから。あれだけの接種率をやっても人々の行動次第では、たまたまイギリスはまだ重症者っていうとか、死亡者は抑えられていますけど」

 尾身氏「ともかく新規の感染者は、社会の行動、人々の意識、あるいは政府の対応の仕方、自治体の対応の仕方では、すぐに、あれだけいってしまうので。私はそこは安心はするんだけど、急に解除みたいなことはしないで、やった方がいいと思います」

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