20年末に東京・日比谷公園に設けられた「年越し派遣村」が注目され、申請者保護の機運が一気に高まる中、通知の“お墨付き”で受給のハードルが下がったと分析する鈴木教授は、「一度受給者になると生活保護からなかなか抜け出せない。働ける世代に支給するならば、制度の中に自立支援の仕組みを用意すべきだ」と話す。
給付延長終了で…
今後は被災地で受給者が増大するとみられている。
政府は被災者に限り原則90~330日間給付する失業手当の期間を特例で120日間延長。その後、さらに90日間延長している。岩手、宮城、福島では期間延長者が、9月末時点で約1万2700人にのぼっている。
ただ、いずれ延長期間は終了する。「そのときを考えると恐ろしい」。ある自治体の担当者は、そう話す。
厚労省は10月、失業手当の給付終了者らが、月10万円の生活費をもらいながら無料で職業訓練を受けられる「求職者支援制度」を始めた。岡部教授は「こうした生活保護に至る前の『第2のセーフティーネット』を、もっと手厚くすることが必要だ」と話している。