しかし2000年代以降は、世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」などを走る自転車と同じ種類であるロードバイク(長距離用競技自転車)が人気の中心だ。プロ顔負けのレース仕様車で街の中や郊外を走る人も多い。トップ選手が乗る高性能マシンが50万~60万円で手に入れられることがマニア心をくすぐり、ブームを後押ししている一面もある。
サイクリングやレースといった自転車大会・イベントも盛況だ。特に最近、注目を集めているのが「ヒルクライム」大会。その名の通り、山道をひたすら自転車で上るストイックな競技だが、スピードが出にくいため危険が少なく、大自然の中で自分の限界に挑む充実感や達成感を得られることが人気の秘訣(ひけつ)だ。
ただ、趣味でスポーツサイクルを楽しむ場合も、ほとんどの場合は一般公道を走るため、安全の確保が最重要課題。原則として原付きバイクなどと同様に車道の左端を走る必要がある。
しかし、時速40~50キロにも簡単に到達するスポーツサイクルの“安全な乗り方”を、体系的に指導している機関はほとんどなく、愛好者らの口コミに頼っているのが現状だ。