オーダーも可能
ノンアルコール飲料の開発も盛んだ。
京王プラザホテル(東京都新宿区)は今年3月、最上階の45階ラウンジで45種類のノンアルコールカクテルをメニューに掲載。ラズベリーやグレープフルーツなどカラフルなカクテルが並ぶ。企画広報の石川綾子さんは「若い人で飲まない人が増えた。でも、せっかくのホテルなので、ジュースでは物足りないと雰囲気を楽しまれる方が多い」。
平成19年施行の改正道路交通法で、ドライバーへの酒類提供についても罰則が設けられた影響も大きい。ホテル日航大阪(大阪市中央区)は飲酒運転撲滅キャンペーンと並行し、ノンアルコール飲料を増やした。「今ではホテル全体で数十種類。バーではお好みに応じてオーダーも可能」(広報担当)という。
飲み放題プランにノンアルコールを加える店も増えた。東京都中央区の米国風レストラン「麹町ダイナー」では今春から、割材メーカー「博水社」のノンアルコールビール「ハイホップ」を提供。忘年会シーズンは「飲み放題プランに加えてほしい」と要望が寄せられた。