これだけをみると、そこまでおかしいとは思わないかもしれませんが、就活生は、今後の人生を大きく左右するこの活動を、わずか3カ月から、5カ月もの短い期間、しかも、失敗が許されない(来年はない)中で、進めるのです。
そういったプレッシャーによる焦りからか、多くの就活生は、頭も体も動かなくなり、今後の人生における重要な意思決定をするために集めなければならないさまざまな情報、例えば、OBOG訪問によって得られる情報などを自ら集めることをあきらめ、おぜん立てされた安直で、低コストの情報源から、自分の就職先を決めてしまうのです。それでよしとする就活生が多くいるのは、結局のところ、自分なりの判断基準が確立していない(どの様な情報が自分にとって必要なのかが分かっていない)事が問題です。
今後の人生を決める、就職活動。
就職活動の開始時期や仕組み自体をすぐに変えることは厳しいので、就職活動生の皆さんには、ぜひとも、周りに流されず、社会通念に惑わされず、自分なりの“ものさし”で就活先を決めていってほしいものです。(内定塾東京校責任者、髙嶌悠人)