「大阪のテレビ局はお金がない。在京局と予算が1桁違う中で対抗しないといけないのです」。だが、それは必然的にアイデア勝負になる、という。「例えば、演出方法。今では当たり前になった、セリフを字幕にして画面に出す方法。あれは『ナイトスクープ』が最初だと思います」。
「テレビは企画が命」と言う百田さん。ところがここ15年ほど、日本全体が、企画よりタレントの力を借りた番組が多くなったと嘆く。「企画会議では『どういう企画か』よりも『どのタレントをブッキングできるか』が優先することもある。大物タレントを抱える制作プロダクションが『この時間帯をくれたら、このタレントを出す』と局側に言うと、企画もない状態でもOKを出しているんです」。
大阪も同様の流れが漂う。タレントを組み合わせるだけで、楽屋トークを延々しゃべらせて、面白い場面をつまんで流す。「タレントによりかかってばかりで、モノを作る姿勢がどんどん抜けていくような気がして悲しかった」。
きっかけは紳助さん引退
ところが一昨年、日本一視聴率をとるといわれた島田紳助さんの引退を機に、転機が訪れた。