さまざまな仲間とのつながりの意識を反映させたセルフカバーアルバムを発売したT.M.Revolutionの西川貴教さん=東京都内(栗橋隆悦撮影)【拡大】
実際にはライブで楽しむのが一番だが「どうしても来られない方もいるし、ライブを聴いた後でCDを聴いた際に感じる差を埋める作品づくり」ともなっている。
東日本大震災に加え、当初目指していた、T.M.Revolution人気の高いアジア各地での発売が、一部の国と日本の関係悪化などが影響したことなどから、アルバムの発売が延期に。結果的に時間をかけて丁寧に作りこむことができた。
楽曲見つめ直し
西川は「今後のT.M.Revolutionに新たなエッセンスや期待感を持ってもらえる作品」と自己評価。原曲の発売から時間が経過し、「きちんと楽曲を見つめ直し、当時は伝えきれなかった部分を入れ込むことで、曲が昇華した」とも表現した。
選曲は第1弾と同じくファンからのリクエストで決めたが、ここ何年もライブのセットリストにない曲に人気が集まるなど、意外な結果に、「ファンにとっては大事な曲なんだなと思わされた」という。15曲目の「Tomorrow Meets Resistance」はそんな一曲。1997年発売の2ndアルバムの収録曲だ。